- 普段から牛乳を飲んでいる
- なんとかして体脂肪を落としたい
- 牛乳をやめれば痩せる説が本当か知りたい
牛乳をやめたら痩せるって本当…?
こんにちは!
現役パーソナルトレーナーのやなぎです。
みなさん、牛乳は好きですか?
豆乳やアーモンドミルクなどライバルは多いですが、まだまだ人気が高い飲料ですよね。
そんな牛乳について、ある日こんな噂を耳にしました。
「牛乳を飲むのを止めれば痩せるらしい」
なるほど、これはなかなか面白い。
ダイエット中の人は牛乳をやめる事で、スムーズに脂肪が落ちるという噂です。
逆に言えば、牛乳を飲んでいたら痩せられないという事でしょうか。
この噂は果たして本当なのか、パーソナルトレーナーとして客観的な意見を述べたいと思います。
ボディメイク中に牛乳とどう付き合うべきか、気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
牛乳をやめたら痩せたってマジ!?【知らなきゃ損するダイエットとの関係】
早速ですが、本題に入っていきましょう。
牛乳を飲まなくなるだけで痩せるなんて事が、本当にあり得るのでしょうか?
最初に結論を言ってしまうと、確かに痩せる可能性はあると思います。
それと同時に、「牛乳をやめたからと言って必ずしも痩せるとは限らない」とも言えるでしょう。
まずは後者について解説していきます。
牛乳をやめても必ず痩せる訳ではない
牛乳を飲むのをやめたとして、それだけで必ず痩せるとは言えません。
ダイエットにおける「○○だけで痩せる」というのは、基本的に疑ってかかる事をオススメします。
痩せるにはカロリー収支が重要!
ダイエットの基本にして最も重要な指標は「カロリー収支」です。
カロリー収支をマイナスにする、つまり消費カロリーよりも摂取カロリーを小さくするのが非常に大切になってきます。
カロリー収支がマイナスの状態を維持できれば痩せていきますし、その逆なら体重は増えていくでしょう。
つまり牛乳をやめたとしても、代わりに違うものからカロリーを摂ってしまえば痩せるのは難しい訳です。
牛乳をやめる=絶対に痩せると考えてしまうと、他の部分で気の緩みが出てしまうため注意してくださいね。
ただし、牛乳をやめる事で実際に痩せている人もたくさんいる模様です。
次のトピックでは、どういった要因で痩せているのか解説していきます。
牛乳をやめる事で痩せる可能性もある!
牛乳をやめたからと言って、必ずしも痩せるとは限りません。
しかし、実際に牛乳をやめて痩せた人がいるのも間違いなく事実です。
では、そういった方々がダイエットに成功した理由は何なのか。
大きく3つほど理由が考えられますので、それぞれ解説していきたいと思います。
摂取カロリーが減ったため
ここからは、牛乳をやめて本当に痩せたパターンについて考えてみます。
まず考えられるのは「摂取カロリーが減ったから痩せた」という可能性です。
先述した通り、ダイエットはカロリー収支が非常に重要。
牛乳をやめて摂取カロリーが減れば、ダイエットが捗る可能性はあるでしょう。
牛乳はそこそこカロリーがある飲み物!
牛乳は200mlあたりおよそ130-140kcalくらいあるので、1日に何度も飲んでいると結構なカロリーになります。
脂質もある程度含まれているので、何も考えずに飲んでいると肥満の原因になるかもしれません。
また低脂肪乳や無脂肪乳という製品もありますが、これらも決して低くないエネルギーを持っているので注意が必要です。
ダイエット中はしっかりカロリー計算をするか、水やお茶などのゼロカロリー飲料を活用するのもオススメ。
牛乳をやめた分のマイナスカロリーを大事にできれば、確かに痩せられる可能性はあると思います。
腸内環境が改善したため
もう1つの可能性として、「腸内環境が改善して痩せた」というものがあります。
実は多くの日本人にとって、牛乳は相性の悪い飲み物かもしれないんです。
乳糖不耐症の日本人は多い!
乳糖不耐症とは、牛乳に含まれる乳糖を消化・吸収できずに、下痢などの症状を起こしてしまうというもの。
ラクターゼという酵素が不足していたり弱まったりするのが原因ですが、日本人にはかなり多いようです。
乳糖不耐症の影響で腸内環境が悪化し、その結果として消化能力や基礎代謝が低下する可能性があります。
体脂肪をため込みやすくなるうえ体脂肪燃焼効率も落ちてしまうので、肥満に繋がるリスクはゼロではないでしょう。
また同様に、カゼインによる腸内環境悪化リスクも考えられます。
カゼインは牛乳に含まれるタンパク質の一種ですが、うまく分解されないまま腸内に入り、炎症を引き起こすと言われている成分です。
こちらも個人差はありますが、腸内環境に影響を与える存在として覚えておいてください。
牛乳を飲んでお腹の調子が悪くなるという方は、豆乳やアーモンドミルクに変えることで改善すると思われます。
牛乳=身体にいいという固定観念に囚われず、自分に合わないようならきっぱり止めてみるのがオススメです。
肥満リスクが解消されて、結果的に痩せる事が出来るかもしれません。
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牛乳に含まれる糖質を摂らなくなったため
牛乳には「乳糖」と呼ばれる糖質が含まれいるというのは前述の通りですが、この乳糖は体脂肪として蓄積されやすいと言われています。
乳糖は「グルコース」と「ガラクトース」という成分で構成されており、このどちらも体脂肪増加に繋がるリスクあり。
特にガラクトースは体脂肪になりやすい!
グルコースは脳や筋肉のエネルギー源になり、余った分が体脂肪として蓄積されます。
よって体脂肪蓄積には比較的繋がりにくいですが、もう片方のガラクトースは注意が必要。
エネルギー源としては活用されにくいため、小腸で吸収されたらそのまま体脂肪になりやすい糖なんです。
あまり牛乳に糖が含まれているというイメージは無いかもしれませんが、このような肥満リスクを孕んでいると理解しておきましょう。
ちなみに、低脂肪乳や無脂肪乳を選んでも糖質の量はほぼ変わりません。
エネルギー | 炭水化物 | |
---|---|---|
普通牛乳 | 137kcal | 10.0g |
低脂肪乳 | 79kcal | 9.1g |
無脂肪乳 | 75kcal | 10.6g |
※200ccあたり
表に記載しているのは炭水化物の量であり糖質とイコールではありませんが、ほぼ同じ数字だと思ってOKです。
このように、どのタイプの牛乳を選んでも結構な量の糖質が含まれています。
カロリー収支ほどの破壊力はありませんが、糖質という存在を意識しておく事はダイエットにおいて重要でしょう。
ちなみに豆乳やアーモンドミルクの糖質の量は、牛乳の半分以下と非常に少ないです。
糖質を抑えたい場合は、こういった別の飲料に変更するという選択肢も持っておいてくださいね。
実際に牛乳をやめてみた感想
せっかくなので、牛乳を実際にやめてみた経験談をお話しておきます。
牛乳を毎日飲むぐらい大好きだった僕が、ダイエット目的で全く飲まなくなる時期がありました。
お腹の調子はよくなった気がする!
結論としては、お腹の調子がよくなった体感がありました。
それまで乳糖不耐症の自覚は無かったのですが、もしかしたら軽度の症状が出ていたのかもしれません。
汚い話ですが、大便の形や頻度が改善したのを覚えています。
ちなみに体重もしっかり落ちていたのですが、そもそもダイエット中だったので、牛乳をやめた事が要因なのかは分かりません。
とはいえ、腸内環境の改善はダイエットを進める上で絶対プラスに働いたはずです。
牛乳が悪者だと言うつもりは全くありませんが、一度やめてみる事で自分の体質を確認してみるのは大いにありですね。
牛乳を別のものに置き換えたりもしてみた
ちなみに牛乳をやめている間、別の物に置き換えたりもしていました。
ここまでに何度か紹介していますが、豆乳やアーモンドミルクといった飲料です。
牛乳が合わない人にオススメ!
豆乳やアーモンドミルクは、名前からも分かる通り植物由来のミルクです。
他にもオーツミルクという飲料も最近人気ですが、いずれも牛乳よりお腹に優しい傾向があります。
乳糖を含んでいないですし、食物繊維のおかげで腸内環境改善に一役買ってくれる存在です。
牛乳がいまいち合わないという方は、こういった植物性ミルクに置き換えてみると改善するかもしれません。
ちなみにカルシウム摂取が目的の方は、小魚を食べることをオススメします。
低カロリーで小腹を満たせますしカルシウムが豊富なので、ダイエット中のおやつとして優秀ですよ。
まとめ:牛乳による肥満リスクを回避すれば痩せる可能性あり!
牛乳をやめたからと言って、必ず痩せるかと言えばそれは違います。
しかし、牛乳を飲むことに少なからず肥満リスクがある事も確か。
そのリスクを解消する事により、現在よりも体脂肪が減少する可能性はあるでしょう。
そもそも牛乳が合わないという日本人は多いので、飲む事で不調を感じているならきっぱり止めてみてください。
痩せる痩せないに関わらず、体の調子はきっと整うはずです。
牛乳は栄養満点で素晴らしい飲み物ですが、無理して飲む必要はありませんからね。
自分の体と相談しつつ、どう付き合っていくかしっかり考えたいところです。