減量末期にあえて食べる人がいるのは何故…?
こんにちは!
現役パーソナルトレーナーのやなぎです。
減量中の相談内容として、特に多いのが「停滞」についてのお悩み。
体重の落ちが止まってしまい、ここからどうすればいいのか分からなくなってしまう方は多いです。
摂取カロリーを落としていくのがセオリーですが、実はその真逆の方法も存在すると知っていましたか?
つまり「敢えて食べましょう」というお話。
痩せたいのに食べる量を増やすなんて、一体どういうことなんでしょうか。
実はこれ、減量中の停滞期を打破するために非常に有効な手法の1つ。
体重が落ちなくなってお困りの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
今回は大会出場を目的にしたものではなく、あくまで一般の方が取り組むダイエットのお話です。
大会前の準備はまた違ったものになるので、別の記事で解説しますね。
減量末期にあえて摂取カロリーを上げる理由【停滞期を打ち破る】
減量中の大原則として、「カロリー収支をマイナスに傾ける」というのはもはや常識。
摂取カロリーを減らして、消費カロリーは増やすというのが基本的な考え方です。
では、減量末期にあえて摂取カロリーを増やすのは何故か。
結論から言ってしまえば、頑固な停滞期を打ち破るためです。
大変勇気のいる行動ですが、この方法でダイエットに成功した人はたくさんいます。
具体的な理由を解説するので、ぜひお付き合いください。
下がった代謝を回復させるため
最も大きな理由は、下がりきった代謝を元に戻すためです。
基本的に減量期というのは、摂取カロリーを段階的に落としてくるものだと思います。
その考え方は間違っていませんし、最も効果的なダイエットの手法です。
しかし、減量末期となると話が変わってきます。
既にギリギリまで摂取カロリーを落としちゃってるからね!
摂取カロリーも下げれば下げるほど良いというものではなく、最低でも基礎代謝以上のエネルギーは摂っておくべき。
基礎代謝以下のカロリー摂取が続くと、生命活動に支障が出てしまうので要注意です。
さて、もうやれる事がない!という状態になっているなら食べるしかありません。
しばらくはメンテナンスカロリー程度のエネルギーを食事から摂り、脳みそに「ダイエットは終わった」と錯覚させましょう。
これはダイエットブレイクと呼ばれるテクニックで、2週間から1ヶ月ほど減量をお休みする訳です。
ここで食べすぎるとリバウンドしてしまうので、メンテナンスカロリー(痩せも太りもしないカロリー)に抑えるのがポイント。
水分や胃の内容物により体重は増えると思いますが、体脂肪はそう簡単に戻らないので安心してください。
代謝が戻ったかどうかは、体温や汗の量、指先の冷え具合、筋肉の張りなどで観測してみましょう。
比較するためにも、減量中からこれらの指標は記録しておく事をオススメします。
代謝が戻ってしまえばこっちのもので、また減量を開始することで体脂肪は落ち始めるはずです。
海外ではメジャーな方法ですから、停滞期に突入してしまった方はぜひ挑戦してみてくださいね。
運動量を上げるためのエネルギー源
もう一つの目的は、エネルギーを摂って運動量を増やすことです。
摂取カロリーを減らしていくと、自分でも気づかないうちに活動量が減っていきます。
これだと消費カロリーは減っちゃうよね…!
カロリー収支をマイナスにしたいのに、これでは上手くいきません。
そこで敢えて食べることにより、運動する気力を回復させる訳です。
根性論のように聞こえるかもしれませんが、実際に多くの方が運動量アップに成功しています。
トレーニング中のパンプ感や収縮感も良くなるので、筋トレが楽しくなるのも嬉しいポイントです。
先述した代謝回復と相まって、停滞していた体重がまた動き始めると思いますよ。
まとめ:敢えて食べることにより減量末期の停滞を乗り越えよう!
減量末期というのは、基本的に体重が落ちにくくなるもの。
残っている体脂肪が少ないですし、使える手札も減ってくるためです。
食べる量を減らすというカードが切れなくなったのなら、逆転の発想で敢えて食べることも検討しましょう。
代謝回復や運動量アップに繋がり、止まっていた体重の落ちも進み始める可能性が高いです。
僕自身がダイエットする際も、このダイエットブレイクというテクニックには毎回お世話になっています。
特に減量幅が大きい人はダイエットが長期化しやすいので、どこかで休憩を入れるのは非常に効果的。
急がば回れの精神で、ぜひ「食べる」勇気を持つことをオススメします。